
琉球に次いで薩摩から始まった養豚は、戦後の経済成長に伴って全国に広まり、食の欧米化と共に豚肉が一般家庭の食卓に浸透していきました。
また、近年では子豚がアニマルセラピー動物として、ペットカフェなどで可愛いがられています。
豚肉の健康価値は、「飼料」と「飼育方法」による「脂の質」に大きく左右されます。
以下のような種類・ブランドは優良な豚であり、お勧め出来ます。
- アグー豚〖沖縄〗
- 金華豚〖中国〛または金華豚系統の国産ブランド
- バークシャー種(黒豚)
- 放牧豚・有機豚(オーガニックポーク)
🌟期待できる健康効果
✅ とても豊富なビタミンB1
豚肉には、特にヒレ・モモにビタミンB1がとても豊富に含まれています。
ビタミンB1は、糖質を代謝してエネルギーの生産に関わっています。
✅ とても豊富なセレン
モモ・ロース・ヒレには、セレンがとても豊富に含まれています。
- セレンは抗酸化作用を持つミネラルで、細胞を酸化から守って老化の予防に役立ちます。
- 免疫細胞を活性させて、感染症リスクを低減します。
- 甲状腺ホルモンの合成に関わる酵素の構成成分であり、甲状腺機能を維持します。
✅ ビタミンB6
ヒレにはビタミンB6も豊富に含まれています。
- たんぱく質の分解と合成に関わるアミノ酸の代謝を助けます。
- 神経伝達物質の合成に必要で、神経の働きを正常に保ちます。
- 免疫細胞の活性化や抗体の合成に必要で、免疫機能を維持します。
- 赤血球内にあるヘモグロビンの合成に関わり、貧血予防に役立ちます。
🍽️ 食べる時のポイント
ダイエットや疲労回復などの目的、または料理に合わせて部位を選ぶと、健康的に楽しめます。
また、抗生物質不使用で放牧育ちの自然な環境で育てられた豚は脂の質が良いため、食材としての “ 選び方 ” も参考に。

豚と八戒の とんだ 劇場
《 登場人物 》
ポルコ:本物の豚。
好奇心が強くて知的であり、感情表現が豊かで社交的、穏やかで繊細な性格。
猪八戒:西遊記のあの豚。
食欲・色欲が強くて怠惰であり、ちょっとズルくてドジな、お調子者。
ある日のこと、森のそばにある泥んこ砂場で、豚のポルコが日向ぼっこをしていた。
すると、そこへ空から「ドスンッ」と何かが落ちてきた。
猪八戒:「 あいてててて!
おいおい! ここはどこだ ⁉ 天竺じゃないのか? 」
ポルコ:「 なんだね君、騒々しい。
・・・ここは私の瞑想スポットだが。
それにしても、なぜ空から落ちてきたんだい ? 」
猪八戒:「 えっ? お前、喋れるの ?
・・・っていうか、俺そっくり ⁉
もしかして、俺のクローン ⁉ 」
ポルコは、質問に答えずに『自分とそっくり』と言う猪八戒の言動が鼻に付いた。
ポルコ:(鼻をピクッとさせて)
「 私は本物の豚だ。
君のように “ 食欲・色欲・怠惰の化身 ” とは違う。」
猪八戒:「 なんだとぉ ⁉
俺は元・天界の帥(将軍)だぞ!」
ポルコ:「 それはご愁傷さまですね。」
猪八戒:「 ブヒョヒョヒョヒョヒョ‼
お前、わかってねえな。
豚ってのはこう、ぐうたらして、何か食って、昼寝してればいいんだよ。」
ポルコ:「 ほう・・・、勘違いも甚だしい。
君は “ 豚らしい ” を全く解っていないね。」
猪八戒:「 ヒョ ?
じゃあ、どういうことだよ? 」
ポルコは一つ咳払いをすると、鼻から勢いよく空気を吸い込んだ。
ポルコ:「 私たち豚は知性の高い生き物であり、記憶力が良く問題解決能力もある。
それに社交的で感情表現が豊かであり、仲間達との和を尊ぶ。
清潔を好み、今の私のように泥砂を浴びて肌の手入れを欠かさない。
だから豚は君のような、だらしない “ 欲望のかたまり ” とは違う。
豚は鼻が面白いからと、太っているからと、外見で決めつけられては困る。」
猪八戒:「 えっ ?・・・。
じゃあ、俺って・・・ “ 偽物の豚 ” だって言うの ⁉ 」
ポルコ:「 そう、“ 豚の皮を被った欲望まみれの人間 ” だね。」
猪八戒:「 ブヒッ ・・・ なんかその言い方、
もと人間として非常に刺さるなぁ。
でもさ、お前も知ってるだろ ?
世間の人間は、“ 豚 ” って聞くと、どう思う?
みんな俺みたいなイメージなんだぜ。
“ 食いしん坊で、不潔で、だらしない ” ってな。」
ポルコ:「 それが問題なのだよ、八戒君。」
猪八戒:「 えっ? 」
ポルコ:「 君は “ 人間の弱さ ” を演じているだけなのに、
人間たちは、その姿を“本物の豚”に投影して、我々の尊厳まで汚している。」
猪八戒:「 ・・・・・・あれ、なんか俺、悪いことしてる気がしてきた。」
ポルコ:「 君には責任がある。
“ 欲の仮面 ” を脱いで、本物の豚に謝罪してくれ。」
猪八戒:「 ブキュッ ・・・ そんなこと言われても ・・・
俺、食いしん坊なおバカキャラで売ってるし ・・・・・・ 仕事が ・・・・・・ 」
数日後、ポルコのもとへ、やたら頭を下げてくる豚がやってきた。
猪八戒:「 ポルコ先生!ポルコ先生! 弟子にしてくだせぇ!」
ポルコ:「 おや、どういう風の吹き回しだね?」
猪八戒:「 本当の豚として、俺、やり直したいんです!
健康的に泥砂浴びをしたり、色々嗅ぎまわったり、仲間思いになったり ・・・ 」
ポルコ:「 それはいいが、君、“ 八戒 ” を忘れてはいけない。」
猪八戒:「 えっ、やっぱ俺、煩悩の化身のままですか?」
ポルコ:「 いや、そうではないよ。
八戒は、“自分を戒めて、生きる道”を開いてくれる。
君の中に煩悩があっても、それと向き合う姿勢こそ大切な学びだよ。」
猪八戒:「 ・・・・・・ なんか今のオレ、ちょっとカッコいい気がする ・・・ 。」
その後、ポルコと猪八戒は「本当の豚の暮らしと心」を書き綴った共同詩集を出版し、人々の中で本当の豚に対する偏見が見直され、知性ある優しき可愛い生き物という認識が広まるのでした。
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