りんご〚apple〛

世界中で栽培されているりんごですが、各国や地域で栽培される品種は、食文化や消費者の嗜好しこうに合わせて違います。
日本では、厳格な品質管理の下で、甘さや硬さの異なる香りの良い多くの品種が栽培されています。

全体的に赤くて艶つやの良いりんごは甘みが強く、味も濃いとされています。下の部分まで濃い赤色のものを選びましょう。

りんごは収穫した後でも呼吸をしていて、糖分や酸素を消費して二酸化炭素や水分などを放出しています。
そのため、保存状態が続くと果肉成分を消耗し、水分が抜けてしまい、柔らかく食味が悪くなってしまいます。
りんごを保存する場合は、冷暗で多湿の条件下に置くと長持ちします。

【効果】
・デトックス効果
　　りんごに含まれているペクチンという水溶性食物繊維には、解毒作用が有ります。
・がんを抑制する
　　プロシアニジン、ケルセチン、エピカテキンが、がん細胞の発生と増殖を抑制します。
・心血管疾患を予防
　　りんごには食物繊維（特にペクチン）と抗酸化物質（特にフラボノイド）が含まれています。
　　これらが血中コレステロール値を下げて、血管の健康状態を改善します。
・感染症の予防
　　ケルセチンが免疫力を高めてくれるだけでなく、ウイルスの働きも抑えてくれます。
・疲労回復
　　リンゴ酸が食物をエネルギーに効率良く変換し、体内の疲労の原因物質を減らします。

【好ましい食べ方】
りんごは、皮に多くの栄養が含まれています。
特にビタミン、食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれていて、健康効果を最大限に活かすためには皮ごと食べる事をお勧めします。
また、りんごを100℃以上に加熱すると、ペクチンという食物繊維が６～９倍になるとの研究結果が有ります。
そのため、りんごは良く洗って皮ごと食べるだけではなく、煮たり焼いたりして料理やデザート、お菓子に利用する事も賢い栄養摂取の方法になります。
また、ドレッシングやマヨネーズの原料として、りんご酢の形で使用する事も出来ます。
以下に、りんごを使った健康的で美味しい、手軽に作れるレシピを参考に掲載致しました。
甘みや酸味の活きたりんご料理を、毎日の食事に取り入れてみて下さい。

1. りんごとクルミのヘルシーサラダ

りんごの甘さとクルミの香ばしさ、そしてヨーグルトドレッシングの酸味が合った、栄養たっぷりのサラダ。
食物繊維と良質な脂肪が取れるため、ダイエットや健康維持にぴったり。

（材料）

  • りんご（お好みの品種） 1個（スライス）
  • クルミ 30g（ローストして刻む）
  • ベビーリーフやほうれん草 100g
  • ヨーグルトドレッシング
    （プレーンヨーグルト 大さじ3、オリーブオイル 小さじ1、レモン汁 小さじ1、塩・コショウ 少々）
  • フェタチーズ（またはクリームチーズ）30g

（作り方）

  1. りんごを薄くスライスし、クルミを軽くローストして刻みます。
  2. ベビーリーフやほうれん草を器に盛り、その上にりんごとクルミを散らします。
  3. ヨーグルトドレッシングの材料を全て混ぜ合わせ、サラダにかけます。
  4. お好みでフェタチーズを散らし、味を整えて完成。

２. りんごとにんじんのデトックスサラダ

りんごとにんじんを組み合わせて栄養価を高めたデトックスサラダ。

（材料）

  • りんご 1個（千切り）
  • にんじん 1本（千切り）
  • レモン汁 大さじ1
  • オリーブオイル 大さじ1
  • はちみつ 小さじ1
  • 塩・コショウ 少々
  • ローストしたヒマワリの種やゴマ

（作り方）

  1. りんごとにんじんを千切りにし、ボウルに入れます。
  2. ドレッシングを作ります。
    （小さな器で、レモン汁、オリーブオイル、はちみつ、塩・コショウを混ぜ合わせます。）
  3. ドレッシングをりんごとにんじんにかけてよく混ぜ合わせます。
  4. お好みでローストしたヒマワリの種やゴマを散らして完成。

３. りんごとアーモンドミルクのスムージー

りんごとアーモンドのビタミンが肌に良く、朝食に適したヘルシードリンク。

（材料）

  • りんご 1個（皮付きのままカット）
  • アーモンドミルク 200ml
  • バナナ 1/2本
  • オーツ麦 30g
  • シナモン 少々
  • 氷 適量

（作り方）

  1. りんごを小さく切り、バナナとオーツ麦、アーモンドミルクを一緒にミキサーに入れます。
  2. シナモンを少々加え、氷を入れて滑らかになるまでミキサーにかけます。
  3. グラスに注いで、そのまま飲むか、冷やしてお召し上がり下さい。

４. 焼きりんごのオーツクランブル

バターや砂糖を使わないヘルシーな焼きりんごデザート。
オーツ麦を使ったクランブルで、食物繊維が豊富で満足感が得られます。

（材料）

  • りんご 2個（中型）
  • オーツ麦 50g
  • はちみつ 大さじ2
  • シナモン 小さじ1
  • クルミ 30g（刻む）
  • ココナッツオイル 大さじ1

（作り方）

  1. オーブンを180℃に予熱します。
  2. りんごは半分に切り、芯をくり抜いておきます。
  3. クランブルを作ります。
    （オーツ麦、刻んだクルミ、シナモン、はちみつ、ココナッツオイルを混ぜ合わせます。）
  4. りんごのくり抜いた部分にクランブルを詰め、天板に並べます。
  5. 予熱したオーブンで約20分焼きます。
  6. りんごが柔らかくなり、クランブルが程好ほどよく焼き上がったら完成。
    そのまま温かいうちにお召し上がり下さい。
    ヨーグルトやナッツをトッピングすると、さらに美味しくなります。

りんごを切ってそのままにしておくと、切り口が茶色っぽく変色します。
これは、りんごの中のポリフェノール(エピカテキンなど)が酸化して起こる現象です。
変色を防ぐために、塩水やレモン水、ハチミツ水などが使用されています。

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