
日本では、冬の味覚の代表として人気の高い蟹。
冬の季節を感じさせるこの食材は、自然な甘味と濃厚な旨味を併せ持つ食材で、日本人の味覚に非常に合う事から多くの人に親しまれてきました。
蟹も海老と同様に、殻にはアスタキサンチンにカルシウム、グルコサミンにコンドロイチンが豊富に含まれていますが、蟹の殻は海老と比較しても相当に硬いため、これを摂取するのは現実的ではありません。
そのため、当記事では上記の栄養素による健康効果には触れていません。
健康長寿の観点からは海老に劣ってしまう蟹ですが、日本では高級食材として人気のある蟹の魅力について、いくつか紹介致します。
【効果】
- 豊富な亜鉛とセレン
蟹には「亜鉛」や「セレン」といったミネラルが豊富に含まれているため、免疫力の向上や抗酸化作用による老化防止が期待できます。
《 ズワイガニ 》

成熟した雄と雌では大きさに明確な違いがあり、一般的には大きく成長する雄が市場に多く出回っています。
11月から3月頃までが主な漁期で、冬に味が最も濃厚になります。
「松葉ガニ」や「越前ガニ」など、地域によりブランド名を持ち、冬の高級食材として重要な経済的役割があります。
日本の他に、カナダやアラスカなど北半球の寒冷地でも水揚げされています。
栄養面については、他の蟹に比べてビタミンB1、B2をとても多く含んでいる事が挙げられます。
また、ズワイガニに似た名前の紅ズワイガニも流通しています。
ズワイガニよりもわずかに小さくて味が異なり、漁獲量が多くて安値で取引されています。
《 タラバガニ 》

外見は蟹でも、実はヤドカリの仲間。
蟹の脚は5対ですが、タラバガニは4対であり、5対目の脚は退化して甲羅の下に隠れています。
北太平洋、ベーリング海、オホーツク海など北方の冷たい海域で漁獲され、日本では主に北海道で水揚げされます。
市場の多くをロシア産に依存していて、日本での旬は冬から春とされています。
《 花咲ガニ 》

こちらもヤドカリの仲間。
日本では北海道の根室・釧路地方でのみ漁獲される花咲ガニは、旬を迎える6月~8月までが漁期と限られており、希少な「夏の蟹」として知られています。
流通量が少なくて高価な蟹ですが、その希少性と独特の風味から、蟹好きの間では特別な存在として珍重されています。
《 毛ガニ 》

北海道周辺の冷たい海に生息する蟹で、全身が短い毛で覆われている事からこの名前が付いています。
時期により適切な海域で漁獲するため、旬の毛ガニは年中流通しています。
《 ガザミ 》

泳ぎに適した平たい後ろ脚(遊泳脚)を持ち、海中を渡り歩く様に泳いで素早く移動できる事から、別名「ワタリガニ」とも呼ばれています。
旬の時期は、雄が夏から秋にかけての餌を活発に食べる水温の高い時期で、雌が産卵に向けて栄養を体に蓄える冬の時期と言われています。

かにみそ選手権

栄養を蓄える肝臓と、消化器として働く膵臓の機能を併せ持つ、蟹の内臓である中腸腺。
この部位を中心にして利用した食材が蟹味噌と呼ばれています。
蟹味噌にはたんぱく質にタウリン、DHAにEPAといった不飽和脂肪酸、ビタミンにミネラルが集中しているため、蟹の風味に加えて濃厚な旨味と滑らかな食感が味わえます。
蟹も種類によって餌が違えば味も違いますので、特に美味しい蟹味噌は何なのかを追求するべく本項で特徴を取り上げました。
選考したのは当記事の6種のみですが、お好みの蟹味噌をきっと見付けられる事でしょう。
1️⃣ズワイガニ
一般的に、少し緑がかった薄茶色の味噌が入っています。
旨味が濃厚でありながら、繊細でまろやかな味を楽しめます。
2️⃣紅ズワイガニ
一般的に、薄黄色の味噌が入っています。
甘味や旨味はズワイガニよりもやや淡白であり、 塩味が強めに感じられます。
3️⃣タラバガニ
とても少ない味噌であり、生臭くて脂分を多く含んでいて風味が良くありません。
4️⃣花咲ガニ
黄色っぽい味噌には磯の香りに加えて苦味もあり、クセが強く感じられます。
ズワイガニや毛ガニほどの濃厚な旨味は期待できません。
5️⃣毛ガニ
身は少なくても、磯の香りが豊かな濃い黄色の味噌が豊富に入っています。
旨味がとても濃厚で甘く、風味豊かでまろやかな味わいを楽しめます。
6️⃣ガザミ
液状の黄色っぽい味噌は、甘味や旨味が控えめであり、無駄に主張しません。
カニパスタやタイ風カニカレーなどの味付けに適しています。
蟹味噌は鮮度の劣化がとても早いため、瓶詰めやボイル済みなど加熱処理済みの物をお勧め致します。
生の場合は必ず加熱してから食べるようにしましょう。
【好ましい食べ方】
贅沢な味わいを楽しめる高級食材の蟹を、自宅で調理するとなると意外に難しいかもしれません。
その理由の一つに挙げられるのが、蟹が持つ強力なハサミと鋭い棘。
慣れない人が扱うと怪我をする事があり、気軽に調理できる食材ではありません。
また、蟹の殻は硬くて棘もあるため、慣れない手つきで身や蟹味噌を綺麗に取り出すのは至難の業でしょう。
上手く殻を割る事ができずに美味しい蟹の身をボロボロにしてしまったり取り残してしまったり、貴重な蟹味噌を台無しにしてしまう事もありえます。
更に、高級食材の蟹を最高の状態にして頂くためには適切な火加減は勿論のこと、種類ごとの特性を考慮した調理法が求められます。
それぞれ蟹の種類によって最適な調理方法があるため、素人が真似て調理するよりも、プロの料理人に任せるのが好ましいでしょう。
蟹の醍醐味をしっかり味わうなら、専門料理店でプロの技による最高の一品を頂くのが良いのではないでしょうか。
綺麗にさばかれた蟹を手間なく楽しめるだけでなく、最高に引き出された味わいを余す事なく堪能できます。
とは言ってみても、
「蟹専門料理店には行けないけれど、美味しい蟹を思う存分に味わいたい!」
と、そんな風に思う事は普通にあるでしょう。
そんな時にお勧めしたい蟹。
それは、未冷凍の蟹であり、旨味の逃げ易い冷凍よりも本来の美味しさを味わう事が出来ます。
通販でも獲れたての蟹を鮮度良好で自宅まで直送してもらえる商品があるため、未冷凍ならではの本当の食感と濃厚な味わいを、自宅で贅沢に楽しめます。
また、通販であれば、
「家族で楽しめる鍋用セット」
「贅沢に味わう刺身用の極上生蟹」
「ギフトにも最適な特選セット」
など、様々なニーズに沿った商品があり、旬の時期であれば
「期間限定で特別価格&送料無料!」
などの条件が良い場合もあります。
「お店の味を自宅で手軽に楽しみたい!」
そう思った方は、お店派でも自宅派でも是非、ぴったりの逸品を探してみて下さい。
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